炭火方法、焼く順番、網の使い方
九州食肉学問所 学長

九州食肉学問所 学長です。外でのバーベキューが楽しい季節。今回は、バーベキューでお肉をおいしく焼くための3つのポイントをご紹介します。

より詳しく知りたい方へ

この記事は2014年4月に書いた基本のポイントです。炭火の温度管理、グリルの選び方、スパイスやソースなど、バーベキューをもっと深く知りたい方は、宅配炭火焼肉「楽Q便」のバーベキューファンクラブ(課外授業)をご覧ください。

バーベキュー(以下BBQ)でお肉をおいしく食べるポイントは、次の3つです。

  1. 炭火の熱で焼く
  2. 焼く順番を考える
  3. 網を2枚使う

ポイント1:炎ではなく、炭火の熱で焼く

炭火の準備

まずは炭の準備です。火のつきやすい炭と、火持ちのよい炭を組み合わせると、熱をコントロールしやすくなります。

  1. 牛乳パックなどを焚きつけにして火をおこし、その上に火のつきやすい木炭(黒炭)をのせます。
  2. 木炭に火が回ってきたら、その上に火持ちがよく熱量の高い炭(備長炭などの白炭や、オガ炭)を並べます。

お肉を焼くとき、炎を上げて直接お肉に当てると、音も見た目も豪快でおいしそうに見えます。でも実際は、お肉が焦げて、うま味が逃げてしまいます。炎で焼くのではなく、炭火の熱でじっくり焼くのがコツです。

そのためには、炭とお肉の距離をとれる、底の深いコンロがおすすめです。脂が落ちて炎が上がったら、お肉を少し脇によけてください。

ポイント2:焼く順番は「ごはん→厚い肉→薄い肉」

焼く順番

炭火の準備ができたらすぐにお肉を焼きたくなりますが、BBQを思いきり楽しむなら、先に飯ごうでごはんを炊くのがおすすめです。火をつけたばかりの炭火も、じわじわと温度が上がっていきます。時間のかかるごはんをこの間に炊いておけば、お肉と一緒に炭火で炊いたごはんが楽しめます。

  • はじめに:飯ごうでごはん
  • 次に:厚めのブロック肉や鶏肉など、焼くのに時間がかかるもの
  • そのあと:カルビなどの薄切り肉やウインナー
  • しめに:焼きフルーツ

鶏肉や豚肉、厚みのあるお肉は、中までしっかり火を通してください。生のお肉をつかむトングと、焼けたお肉を取り分けるトングや箸は分けて使うと安心です。

ポイント3:網を2枚使う「Two fire ZONE」

網を2枚使う

BBQでは、焼けたけれど食べきれないお肉を網の上に置いたままにして、焦がしてしまうことがよくあります。そこでおすすめなのが、網を2枚使う方法です。

  • 焼く網:コンロの片側半分に炭を寄せ、その上に網を置きます。ここでお肉を焼きます。
  • キープする網:炭を置いていない側にもう1枚網を置きます。ちょうどよく焼けたお肉はこちらへ移します。

こうすると、お肉を焦がさず、あわてずに、自分のペースでおいしく食べられます。楽Q便のコンロも、焼くスペースと保温するスペースを分けられる大きさにしています(くわしくは楽Q便のこだわり)。

後片づけ:炭火に水をかけない

食べ終わったあとの炭の片づけにも注意が必要です。コンロに入ったままの炭火に水をかけると、急な温度変化でコンロを傷めたり、蒸気や灰が舞い上がって危険です。

  • 火消し壺に入れて、空気を断って消す
  • コンロから炭をトングで一つずつ取り出し、水を張ったバケツに沈めて完全に消す
  • そのまま燃やし尽くす場合も、最後まで目を離さない

消えたように見えても、炭は長い時間熱を持っています。地面に埋めたり、そのまま捨てたりせず、キャンプ場や公園の決まりに従って処分してください。

まとめ

  • 炎で焼かず、炭火の熱で焼く。底の深いコンロで炭とお肉の距離をとる
  • 焼く順番は、ごはん→厚い肉→薄い肉→フルーツ
  • 網を2枚使い、焼く場所とキープする場所を分ける
  • 後片づけは、コンロに直接水をかけず、火消し壺や水を張ったバケツで

もっと詳しく知りたい方は、バーベキューファンクラブ(課外授業)もあわせてご覧ください。


この記事は、九州肉屋.jpの連載「学問所通信」第4回(2014年4月)を、2026年に加筆・更新したものです。

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